花もわたしも同じ阿弥陀如来と親がおる

『「こころの味」を大切にする家庭』
東井義雄師著 引用参照

私は、教師になってからなかなか子どもという奴はかわいい奴だと思えませんでした。
「かわいい」と「憎い」のどちらかに近いかというと「憎い」方に近い、そういう私でした。
一番適切なことばは何だろうと考えてみると「ずいぶんやっかいな奴だ」ということになるような気がしたものです。
子どもが「やっかいだ」というは、子どもが生きているからである。生きているからこちらの思うようにはなってくれないのであって、それはたいへん結構なこ
であるとわからせてもらったのはずっと後のことでした。

生きているものは、みんな、伸びたがっているし、花をつけたがっているし、実を結びたがっているとわからせてもらったのは、またその後のことでした。
そして、生きているのではなくてどうやら生かされているようだぞ、とわからせてもらったのはさらにその後のことでした。

この花は今しか 咲くことができない
この花は 力いっぱい咲いている