今 生きていることを よろこび 実感しよう

『喜んで生きる計らいを捨てよ  雑賀正晃参照引用 

広島県のSクリニック(病院)にご縁を結んで、S先生を始め、医師、医務員、看護師の皆さんに講話をすましたあとで、
「いい機会ですから、出来るだけ詳しくお体を調べさせて頂きましょう。」
とご親切にいろんな検索をして下さったのです。

やはり、歳というものには争えないもので、至る処にくるいが出て来ているらしいのですが、なによりも院長先生を驚かしたのは、血圧の異常なまでの高さでありました。

お恥ずかしいことですが、私は今迄血圧というものは、一度もはかったことはなかったのです。

ということは、反面から申しますと、それほど健康に恵まれてきた今日までの人生であったということでもあります。()

それほど健康そのものとばかり思い込んで自慢している体なのに、なんと最高血圧が「230」、最低血圧が「110」とのことで、院長先生のお言葉を借りますと、ひっくりかえる一歩手前なんだそうであります。()

広島のIさんが、これなら素人でも極く簡単に計ることが出来るから、いつもの鞄の中に入れておいて旅先で計って下さいと「血圧計」をお贈り下さったのです。()

それ以来というものは、旅先ででもしょっちゅう取り出しては、
「ピー、ピー、ピー」
とやっているこの頃なのです。()

と同時に、それ以上にもっと大事なことに気付かして頂いたことが更に更に嬉しかったのです。

といいますのは、
「ピー、ピー、ピー」
を鳴らす根元にあるものは、間違いなくこの私が生きてあるということであり、確実に脈が打ってくれてあるということ。

まぎれもない事実そのものなのであります。

血圧の高い低いということへの心配どころではなく、この体には間違いなく脈が打ってくれてあるのだということの喜びをこそなによりも大切にすべきではないかと思い知らされたのでありました。

その大切なことを知らせてくれた血圧計でした。